TADについて ~アンカースクリュー~
こんにちは、エスカ歯科矯正歯科です。
3月も終わりもうすぐで4月ですね★(^ω^)
新生活を始める方も多いのではないでしょうか?
さて本日はTADについてお話を致します。
TADとは(Temoerary Anchorage Device)の略で歯科矯正用のアンカースクリュー・インプラントアンカーのことです。小さなスクリュー(ねじ)骨の中に打ち込みます。直径数㎜のものなので殆ど目立ちません。
局所麻酔を用いて処置時間も短く侵襲性が少ないと言われております。術後の腫れや痛みはほとんどありませんが、一部の患者様で骨菜との定着が悪いと術後に脱離することがあります。
なぜTADが必要かと言いますと矯正治療において、動かしたくない歯だけを動かして、動かしたくない歯は固定しておきたい場合がございます。
矯正治療ではワイヤーで繋がった歯と歯が、お互いに引っ張り合って歯並びを整えていきます。つまり、歯をゴムを用いて動かす際に相反作用で動かしたくない歯も動いてしまうのです。そこで用いられるのはTADです★固定の種類には①最大の固定②中等度の固定③最小の固定がありますが、TADは最大の固定で、これを固定源にすれば動かしたくない歯は不動のものとなります(*^^*)
適応症例としては
①抜歯症例で、臼歯を近心移動させたくない場合
(前歯だけを後方移動でき、出っ歯が早く治ります)
②歯の圧下が必要な場合
(ガミースマイルで前歯を下げたい場合やかみ合わせで奥歯を下げたい場合などです)
③臼歯の近遠心的、頬舌的移動が必要な場合
(奥歯を前に出したいときは手前にねじを打って奥歯を動かせます)
術式としては
①局所麻酔
②術野の消毒
③植立(スクリューを手用ハンドルで埋入します)
です★
当院では即時荷重(打った当日にTADを用いてゴム掛けをすること)はできるだけ避け、1ヶ月程度の治癒期間を置きます。骨との生着を待ちます。
患者様の注意点は、指や舌で触るなど機械的な刺激を避けて頂きたいです。
勿論すべての患者様にTADを使用するわけではないですが、TADを使うことで矯正期間が短くなったり歯がスムーズに動きます★★